知らないと損する独りの歴史
ネットで読みました。
肢体不自由児のための施設「ねむの木学園」を創設した宮城まり子さんにインタビューをするお話です。
施設を創設した理由は、障害を持っている子供の役をやって、いろんなところに勉強しにいくうちに、障害を持った子供たちが学ぶ学校がないと気づいたそうです。
あの子たちが泣いているのに放っておいていいのかという、そんな気持ちだけではじめたそうです。
施設を続ける事も大変だったでしょうに・・・。上手く皆さんに伝えられないですが、本当に感謝しかありません。
以下、記事を添付します。
半世紀前に、肢体不自由児のための施設「ねむの木学園」を創設した宮城まり子さん(91)。インタビューの最後は、障害者の自立について聞いた。
ねむの木の子供たちの多くは、身体だけでなく知的障害があったり家庭環境に恵まれていなかったりで独り立ちは難しい。だが宮城さん自身が、これまでに子供たちから多くのものを受け取ってきたという。
――子供たちの自立について、どう考えていますか。
「大変難しい。大変難しいから、自立はみんなで助けないといけない。お茶ができて、歌もできて、絵も描けて。いっときの間なら、自立できると思いますよ。でも家族もいなくて、病気になったらだれが面倒を見るの?」
「一方でみんなに助けられるのが、障害をもつ人の特権みたいに思ってはいけないわね。(だれかのことを)手伝える自分に余裕があるということも知っていないといけない。それを学ぶのが学校じゃないの?」
■「やさしいことは強いのよ」
――最近は義足や車いすの発達によって、障害者のなかでも、自立できる人と難しい人にはっきり分かれてきているのではないですか。
「ねむの木にも、全部手伝ってもらわないとできない子がいれば、(少し手伝ってもらえば)何とかやっていける子もいます。でも普通の人だって、ご飯食べていくのは大変よ。私だって、自立できないもん。会社に行って、仕事して、時計みて、家に帰って、ご飯の支度してなんて、できないもん」
――まり子さんは、別の何かを世の中に与えてきました。いろいろな与え方が、皆それぞれにあるということですね。
「(体が)悪ければ、ああ、そんなに悪いんだから手伝わなきゃというものを与えているんじゃない? うーん、私の言い方が悪いわね」
――ねむの木には「やさしくね、やさしくね、やさしいことは強いのよ」という言葉があります。それが、一つの答えですか。
「私が言い出した言葉です。やさしくしてあげたら、やさしかったら、(だれかに)いじめられても、何かされても、許すことができるでしょ? 許すことができるというのは自分に強いということじゃないかしら」
――困っている人を助けることで、自分自身が強くなれるのですか。
「強いかどうかは分からない。私自身がそう思おうと努力しているの。今も、いつも。本当は私、(自分にひどい仕打ちをした人を)許せない人なの。(自分は許すことができると)そう思うことで一生懸命、努力して生きているの」
「私、車いすに乗っているでしょう。こんな小さい子が、押してくれるもんね。その子は(自分一人では歩けないから)車いすにつかまって歩くの。ふだん(だれかに)だっこしてもらっているときより、ずっと誇り高いよ。だから私、押してもらうの」
――ねむの木では、そうやって子供たちが助け合っているのですか。
「みんな性格が違うから、一緒にはくくれない。こっち向きの方がいいという子もいるし。でも団体で住んでいるからこそ、『ねむの木さまのお通りだ』って、強く、一緒にこの細道を通っていけるんじゃないかな。そろいの制服を着て皆で歩いていく方が、ばらばらの汚れた服を着ているよりいいじゃないですか」
――ねむの木の展覧会には多くの人が訪れます。絵を通じて、パワーを与えているのではないですか。
「パワー、大きいですよ。子供たちの絵を見て勇気が出たとか、死ぬのをやめたとかといった声をお客さまからいただく。ありがたい。あの子らが人に奉仕しているんだもんね」
■泣いている子、ほうっておけず
――今から半世紀前。女優として忙しい毎日を送りながら、ねむの木学園を始めようと思ったきっかけは何だったのですか。
「私は女優として、ちっともすばらしい人じゃなかったの。でも歌や芝居がヒットしたおかげで、車に乗ったり、大切にされたりして。自分で思ったの。不思議だな。なぜだろう?」
「私は障害について、何も知らない女優でした。親戚にも周囲にも(障害を持っている人は)いなかった。それが、たまたま障害を持っている子供の役をやって、いろんなところに勉強しにいくうちに気付いたんです。不思議だな、(障害を持った子供たちが学ぶ)学校がないって。あの子たちが泣いているのに放っておいていいのかという、そんな気持ちだけでした」
■吉行淳之介さんとの約束、今も
――パートナーである作家の吉行淳之介さんと3つの約束をしたそうですね。1つは愚痴をこぼさないこと、2つ目はお金がないと言わないこと、3つ目はやめないことでした。亡くなった後も、その約束は続いているのですか。
「厳しいね。そのときは、厳しい優しさと思わなかったの。ああ、淳ちゃんの許可をもらってうれしいと。でも、やめるというのは死ぬことでもあるでしょ? 死んじゃいけないんでしょ? でも、いいかげん年をとった。百歳になっても夢見る人であり続けるみたいで、体がついていかないから、今つらい」
――まり子さんが亡くなった後もねむの木が続くのであれば、「やめない」ことになるのでは。
「分かんない。私が死んだら」
――引き継ぐ人がいれば続
のではないですか。
「見つかったらいいね。欲しいね」
――これまでねむの木に勤めた職員のなかに、後継者はいなかったのですか。
「定年になったら辞めていくからね。なかには自分で学校つくったり園長になったりしている人もいるよ。この前の運動会のときも、たくさん来たよ。『おーい、元気かよっ』て言うと、『元気です』『ありがとうございました』って。(自分のところの)子供をみてほしいという話が一番多いかな」
――まり子さんは自ら、絵やダンスを子供たちに教えてきました。別の人に、まったく同じように運営できますか。
「うーん、それはないね。だって運動会も(子供たちのコーラスやダンスによる)コンサートも、演出して、たくさんの人に来てもらったり見てもらったりできるのは私だけだから」
――50年続けてきて、達成感のような気持ちはありませんか。
「私なんかがこんなことしてよかったのかしら、これでよかったのかしらと、いつも思っています。それを生意気にしゃべっていることも、これでいいのかと思っています。今になって、恐れ多く感じます。こんな思い上がり」
――子供たちの成長は励みになるのではないですか。
「(感じる心を)持っていてくれるように何人かはなってくれて。すべてなげうって(ねむの木を)やろうと思った気持ちが少しかなってうれしい」
――子供たちのこれからを考えると心配ですね。
「それ考えると、つらい。立つことのできない子がたくさんいますけど、この子たちをどうしてあげたらいいんだろうと思って。だから、もっと、もっと、生きなきゃなんないわね」
<聞き手から>
■自らの主張、声高に語らず
宮城さんのインタビューには1年近くをかけた。自らの考えを声高に語ることを宮城さんが嫌ったため、何回かに分けて少しずつ話しを聞いた。
ねむの木から巣立った子供もいれば、今もねむの木で暮らす子供もいる。宮城さんは一人ひとりについて、「これでよかったのか」と自問自答しているようだった。
一方で冗舌だったのは、パートナーだった吉行淳之介さんとの思い出だ。毎日自室に帰るたび、心のなかで吉行さんに「ただいま」と語りかける宮城さん。
「今日はしんどかった」と訴えれば「大丈夫かい?」というように、都合よく返事があるという。亡くなって四半世紀たった今も、宮城さんの支えになっている。
日経新聞より
覚えておくと便利な独りのウラワザ
(株)アイシン探偵事務所 代表の高橋です。
当社は札幌市を含め、北海道全域で様々な調査を承っております。
今回は『社内調査』について。
本来、雇用側と雇用される側は対等であるべきです。
ですが、パワハラ、モラハラ、セクハラと雇用側が
注意、精査していかなければならない部分も増えてきています。
一方で中小企業などにおいては社員の労働の質の低下で倒産に直面することも多い。
例えば・・・・
会社から外勤に出るとパチンコ店に直行し、全く営業しない営業マン。
酒を飲みながら、得意先を回る営業社員。
毎日、乱暴運転を繰り返している配送社員。
一日中会社でオンラインゲームをしている内勤事務員。
同業他社に自社の情報を漏洩している社員。
中小企業はことさらに社員の就業状況を管理しなければなりません。
探偵はハッキリと言います。
経営者は常に社員の仕事の質を管理しなければなりません。
全て任せているよ・・・・では
経営者としてはダメです。
(株)アイシン探偵事務所では札幌市を含め、北海道全域で
社内調査・企業調査・信用調査・盗聴調査・家出人調査・浮気調査 ほか
様々な調査を承っております。
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