ウニで節約上手
ドロのお腹に子猫がいかもしれない。
うわー。
ドロお母さんになるの?
日に日にドロのお腹がぱんぱんに膨れてきた。
母はせっせとドロが出産しやすいように、タオルをひきつめた箱を準備した。
赤ちゃん産まれても触ったらいかんよ。
人間の匂いがついた子猫はドロが嫌がるかもしれんからな。
そっとしとかないかんよ。
ドロはそれから2、3にち姿をみせなかった。
家のどこかで出産したんだろうか?
心配だった。
ある日学校から帰ると、声がする。
納屋から。
納屋?
納屋で産んだの?
ちょ、ちょっとだけ。
見たい。
そーっと声のする方に行くと、見つけた。
母の準備した箱じゃなくて、固そうな紐が入った箱の中。
はっきり見えなかったけど、3匹いたような気がした。
それからドロはご飯を食べては納屋へ帰るを繰り返した。
2週間ほどたったころ。
ドロが何か口に咥えて部屋にきた。
??
子猫だ。
1匹を乱暴に離すとまた納屋へ行き、また持ってくる。
ドロ?
ドロ一家は納屋から部屋へ引っ越してきた。
小さい。
すごい小さい。
可愛い可愛い子猫。
母もメロメロだ。
大事な確認をしなきゃならない。
お母さん。
子猫どうするの?
もううちの子だよね?
母は答えた。
貰ってくれる人を一応探すけど、貰い手がなかったらうちの子だよ。
いやー、ドロー。頑張ったねぇ。
偉いねー。
よかった。
うちの子だ。
結局、1匹だけ貰い手が決まり、2匹はうちの子になった。
新入り。
フジ猫のフジ
茶トラのちゃとら。
我が家の猫の名前はいつも単純だ。
しれっと空気のようにうちに住み着いたドロがしれっと子供を産み、しれっとその子供もうちの子になった。
もしかしたら、ドロは子供を安心して産んで育てれる所をさがしていたのかもしれない。
そして母は切り出した。
子猫は可愛い。
もちろんドロも可愛い。
けれど、これ以上は飼えない。
ドロがまた子猫を産んでも、もう飼えない。
今回は3匹だったけど、7匹とか産まれる場合もあるからね。
だから、ドロに避妊手術をしようと思うの。と。
賛成した。
母の行動は早かった。
手術の日は忘れたけど、ドロの手術も成功。
4ヶ月後。
産まれた子猫も手術をした。
可愛いやんちゃ盛りの子猫。
かしこいドロ。
毎日楽しかった。
私の布団で猫がみんなくにゃくにゃになって寝てる。
見てるだけで幸せ。
私の寝るスペース全然なくて、床に寝た日もあったけど、可愛いから許す。
でも、そんな猫ライフは長く続かなかった。
フジが車に轢かれた。
ドアを開けたときに出てしまい、車通りの多い道を渡ってしまった。
フジー。
戻っておいで。
私が呼んだから。
フジは戻ってくる時に車に轢かれた。
即死だった。
私のせいだ。
私が呼んだりしなかったら。
ドロ。
ちゃとら。
ごめんね。
ごめんなさい。
フジが死んだのは私のせいだ。
落ち込む私にドロは寄り添ってくれた。
ずっと横にくっついて座ってた。
何時間も。
何日も。
一言も鳴かず、ただ横に。
私の体にくっついて座ってくれてた。
ドロ。
ありがとう。
大好き。
その後、フジといつも一緒にいたちゃとらが消えた。
網戸を破っての脱走。
フジを探しに行ったの?
どこを探してもちゃとらはみつからなかった。
ごめんね。ドロ。
さみしいね。
ウニ ありがとう。 いい~くすりです。
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なので、ラッコを飼っている水族館では一頭辺り年間200~500万円程度の食費がかかっているといわれている。