「大阪2日間」を支え、環境と未来をひらく

皆さん、こんにちは＾＾
不幸ぐせ解消家の神田裕子です。

人生でなぜか繰り返してしまう
嫌な行動をやめるお手伝いをしています。
大丈夫。きっとうまくいく！

映画『ハッピーエンド』を見ました。

ここまで暗い映画は久しぶり・・

あまりの暗さに、見終わった後、

友人Ｈと顔を見合わせて笑ってしまいました。

友人Ｈはなぜ『ハッピーエンド』と名付けたのかを

私に聞きます。一緒に考えましたが何とも難しい。

この映画は、『白いリボン』『愛、アムール』で二度、

カンヌ国際映画祭の最高賞パルムドールに輝いた

ミヒャエル・ハネケ監督の作品です。

『愛、アムール』では高齢者夫婦ジョルジュとアンヌの

愛と死に透明な視線を投げかけ、

アカデミー賞外国語映画賞を受賞しました。

今回の映画は、カレーに住む

ブルジョワジーのロラン家が舞台。

瀟洒な邸宅に３世帯が暮らしています。

家業を継いだ娘アンヌは

取引先の顧問弁護を恋人にしていますが、

何となくお金と打算の匂いがつきまといます。

専務職を任されたアンヌの息子ピエールは

経営の苦しさからお酒に溺れます。

またアンヌの弟である医師のトマには

再婚した若い妻アナイスと

幼い息子ポールがいますが、

前妻との間に生まれた娘エヴを

今回、引き取ることになりました。

妻に内緒で、かなりえぐい性的会話を

他の女性と楽しんでいます。

そしてアンナの

85歳になる父親ジョルジュは、

かつて妻を殺したことがあり、

そのことをかわいい孫娘エヴに

打ち明けるという残酷な行動を取ります。

さらに何度も自殺未遂を・・

そのエヴもまた小さい頃、

母親に毒を盛ることをした少女です。

自殺をしようとするおじいちゃんを淡々と見守るエヴ。

スマホの写真やＳＮＳの世界でしか

生きていない現代の人々を演じています。

ほら、ここまで読んでくださったかた・・・

ハッピーからほど遠いと感じませんか？

さて、何が狙いなのでしょうか・・

誰一人として幸せな生活を送っていない・・

タイトルには逆説的な意味が込められていて、

人間模様をシニカルに描いています。

同じ家に住んでいながら、

心が通じ合っていなくて無関心が生む悲劇。

ガラス一枚隔てたように

人生を見ていることへの虚しさ。

そんな現代家族を監督は風刺しているのです。

ハッピーエンドとは何ですか？

人間の心をどこに

置き忘れてしまいましたか？

そんな問いかけを登場人物たちに

投げかけてみたくなる映画でした。

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